どくしょかんそうぶん

ヒロシから学ぶ好きなことを仕事にするためのヒント

2019年の初めに1冊の本を読みました。その本の著者は「ヒロシです」のネタでおなじみ、いや、今となっては懐かしくも感じる芸人のヒロシ。ところがこの本の帯をみると芸人という肩書きだけではなく、もう一つ肩書きが書いてあることに気づきます。

「芸人兼ソロキャンプYouTuber」

いつの間にYouTuberになっていたヒロシ。どうしてテレビ出演をやめたのか、なぜYouTuberの道を選んだのか。そんなヒロシの仕事に対する考えがまとまっている1冊です。

そこには好きなことを仕事にするためにどうやって第1歩を踏み出したらいいのかというヒントが満載でした。

求められる場所に身を置く

ブレイクしていたころはテレビ(特にバラエティ番組)の出演が多かった当時のヒロシ。しかしヒロシにはバラエティ番組の仕事がつらかったようです。

テレビのバラエティ番組では、トーク力や素早く面白いことを返す能力が求められます。何事もそつなくこなせるバランス力やどんな場面でも円滑に人間関係を築けるコミュニケーション能力が重視されます。

それは一般的な企業で求められるスキルに似ているのかもしれません。いわゆる「ゼネラリスト」というやつです。

ところがヒロシはじっくりと時間をかけて細かいところまでネタを練りあげて勝負するタイプ。

できたネタをライブで披露してお客さんの反応をみてはウケないところを切り捨てたり、変えたりしながら1ヶ月以上かけてネタを磨いていきます。

テレビ出演が続くと、どうしてもネタを練り上げる時間、試行錯誤の時間がとれなくなっていきます。そしてバラエティ番組で求められるのは瞬発力のあるリアクション。ヒロシの苦手な分野です。

自分の得意なことは求められず、苦手とすることばかりが求められる。プレッシャーも半端ではなかったことも想像にかたくありません。そんな生活を続けていたので、精神的にも当然疲弊していきます。

疲れきったヒロシは、テレビ出演から撤退することを選択。自分にあった働き方を模索しはじめます。

ヒロシは、本の中で自分のようなタイプの人のことを「職人」や「スペシャリスト」という言い方をしています。そしてこのような人は必ずしもメジャー市場を目指さずに、スペシャリストが求められる場所に身を置くことが重要だと言っています。

とにかくいろいろやってみる

インターネットが発達した今、メジャーな市場を目指さなくても食べていくことができるようになりました。

そのためには好きなことをして情報を発信していくことが必要不可欠。最近よく耳にする、好きなことを仕事にするというやつです。

好きなことを仕事にするにはその分野のスペシャリストになる必要があります。しかし始めからこのように考えていると自分にはなにもスペシャルなものがない。と弱気になってしまいがち。

スペシャリストいうと、初めからこの分野を極めてやると言ってわき目も振らずに一点集中。そんなイメージがあります。もちろんそれで成功する人もいるでしょう。

しかしヒロシは、どれが大成功するかなんて初めからわからいないので、複数の種を同時にまいて、育てていくやり方をすすめています。

まいた種の中から芽が出たものを集中して育てればよい。

スペシャリストの分野は初めから決めるのではなく、芽が出たものを成長させていき、その結果スペシャリストになるという具合です。

とにかく自分の好きなこと、気になることがいくつかあるとして、それぞれを楽な気持ちで無理のない範囲で始めてみる。芽が出たらそこに集中していけばよい。初めはそんなに気張らずに取り掛かってみる。

今の時代、ネットを探せば好きな分野で自分よりはるかに知識も表現力もある人がだいたい見つかります。そんなすごい人のことを見ると、自分は敵わないと思って結局何もやらずに時間だけがすぎていってしまいがちです。

しかし、二番煎じ、三番煎じでもとにかくやってみる。何かを始めるハードルを低くすることが大事。そうヒロシは言っています。

確かに最初にやったことで大成功するなんて、普通の人にはなかなかできないことだと思います。ひょっとしたらやっていくうちに全然違う道が見つかるかもしれません。

アウトプット一つとっても、最初からうまく表現できるわけはないでしょう。しかし、評価を気にしすぎないで繰り返し世の中に出していくうちにだんだんとクオリティが上がっていくということはあるでしょう。そしてそれは実際にアウトプットすることでしか上達することはないのだと思います。

そうやって何かを続けていくうちに、いつか成功の芽が出始めるときがくる。そしてその芽を育てていく。この段階になってようやく、芽の出なかったことでこれまでやってきたことが生きてくるのではないでしょうか。

無理して人に気に入られたり、やりたくもないことをやったりするぐらいなら無理をせず好きなことを自分のペースでやっていくほうがいい。

ヒロシさんの場合はたまたまそれが、Youtubeにあげたひとりキャンプの動画だった。

今では本格的にコンテンツとして配信するようになっているようですが、初めは完全に趣味でやっていて、最初の2年ぐらいは人にみられることは特に意識はしていなかったみたいなのです。

最初の2年と簡単に言ってはいますが、2年間も淡々とひとりキャンプの動画をアップし続けられたのは、やっぱりそれが好きなことだからなのでしょう。

本格的に力を入れ始めたのは他の人に見られ始めてから。最初はとにかく自分が楽しくて、継続することが苦痛でないことが重要なのだと思います。クオリティ云々よりもまずは続けることだけを目標にしてもいいのかもしれません。

続いたことが好きなこと

  • 自分に向いていないこと、辛いことはきっぱりとやめる
  • とにかくいろいろなことをやってみる
  • 反応が良さげなところに集中して力を入れる
  • 他人に変だと思われても続けること
  • すべての人に好かれる必要はない。

とにかくまずは続けることを考えたほうがよさそうです。

まずは好きなことを発信していく。次第に好きなことを掘り下げていって凝ったものにしていく。最後に徹底的に掘り下げていく。この流れを経てようやくスペシャリストと呼ばれるレベルに達してくる。

多くの人に受けるコンテンツにする必要はないですが、スペシャリストはわざわざ見にきてくれるマニアな人を納得させる専門性が必要になります。好きを突き詰めてうまく表現すること。

そうは言ってもそこまでの域に達するまで時間もかかるし、自分は忙しいからそんな時間は取れないな。僕もよくそう考えてしまいます。

しかし、いつかと言っていないで気になっていることをとっとと始めるのがいい。時間ができてからと言っていては大抵の場合何もできないようです。今使えるわずかな時間のなかで、まずは小さく種をまいていく。

ヒロシは、好きだから続けられるのではなくて、続いたことが好きなこととも言っています。特に無理せず長く続けられたことこそ好きなこと。何が続くかわからないからこそ、種は多くまいておいたほうがいい。

また、挫折するパターンをあらかじめ知っておくことも重要かもしれません。次のような動機で始めたことは挫折することが多いようです。

  • お金のために始めたこと
  • 得意ではあるが好きではないこと
  • 得意なことを披露することで周りの人に褒められたい場合

やはり純粋に好きなことのほうが長続きする。好きなことを突き詰めていって他人の評価に繋がることはあっても、他人の評価を求めることは必ずしも好きなことを突き詰めることにはならないようです。

さいごに

何度も同じことを書いていますが、まずは好きだと思ったことをはじめてみて、インターネットで情報を発信する。たくさんの種をまいて、芽がで始めたものを集中的に育てていく。

好きなことを仕事にするとはいっても、自分は何が好きなんだろう?これがわからない人もたくさんいると思います。

僕もちょっと前まで自分が何が好きなのかわかりませんでした。でもそれは周りと比べて知識がないといけないとか、プロ並みにこなせるレベルじゃないと好きなんて言ってはいけないのではないか、という思い込みがあったのかもしれません。

純粋に「好き」と言えず、思いっきり周りの目を気にしたうえでの「好き」。人目を気にしているとなかなかアウトプットするのが困難になってしまいます。純粋に「なんとなく好き」「ただ好きなだけ」という気持ちをもっと大切にしていって、周りの目を気にせずに好きを育てていく。

まずは気軽に自分の好きなことをして、複数の種をまくことができれば、案外楽しい未来が待っているのかもしれません。

途中でだめになったら、そのときに好きなことでまた新しい種をまいていけばいい。

最終的にスペシャリストになるには、徹底的な試行錯誤や分析なども必要でしょう。しかしそれは何かをはじめて少しだけ芽が出始めたときに考えても遅くはないはずです。

最初からいろいろ考えすぎてしまうと何もできません。まずは難しいことは考えずに、無理のない範囲で好きなことを初めて、気軽に情報を発信していきながら芽がでるのを待つぐらいのスタンスで良いのではないでしょうか。

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